ふじみ野で新たなまちづくりの可能性!~マチフェスと観光まちづくり~

第4回

マチフェス当日

第3回では、岡固さんがマチフェスに行政がどんな関わり方をしていたのかを聞きました。

もしまだご覧になっていない方は、こちらから読むことができます!

さて、今回のお話ですがタイトルにもあるようにマチフェス当日にどんなことが印象に残ったかを聞いていきます。

ではどうぞ!

榊原「私も当日マチフェスを楽しませてもらいましたが、岡固さんにとって当日特に印象に残ったことって何ですか?」

岡固熱量ですね。当日朝礼が一回あるのですが、各ブースのお手伝いさんも集まって総勢50人ぐらい、そこで初めましての人もいる中で一体感と言いますか、人手がどこも足りない状況でみんなが自分で考えて率先して動いていたことが見事でした。」

榊原「それはすごいですね。ちなみにそれが特に感じられたエピソードってありますか?」

岡固「これはブログにも書いたんですけれども、パン屋さんの商品が早く売り切れてしまって、そこのお店は1人だったんですけど、彼がお店に戻って追加のパンを持って帰ってくるまでの間に別のスタッフがお客様に声掛けをして対応してくれていました。」

↑当日はY206さんの牛タンハンバーグ弁当を友達と堪能しました!

榊原「いいチームプレーですね!確かに、途中でパンが無くなってしまったあと、声がけをしていたスタッフさんがいましたね。先ほど「一体感」とおっしゃっていましたが、スタッフ全員の共通認識みたいなものはあったのですか?」

岡固「集客も大事だけど安心安全に終えることが成功だというのがみんなの認識でした。だから危険がないように人を上手く配置してくれたり、一番怖いと思っていた道路もboosterさんの子2人がちゃんとそこにいてお客様を流してくれて、やったことないようなこともみんなやってくれました。ほんとに当日は適材適所、自分たちができることを考えて行動してくれていたことに感動しました。」

榊原「やったことなくてもできてしまう応用力、語彙力無くて申し訳ないんですけど本当にすごいです!そういえば当日は何人の集客があったんですか?」

岡固2000人くらい来ました。これは想定していたよりも多くてびっくりしましたね。」

榊原「そんなに来たんですね!」

ー 次回へ続く ー

今回の振り返り

当日の熱量

今回の話から、当日の熱量の多さに深く関係しているような概念について連想しました。組織管理に関するものなのですが、「フォーマル・コントロール」「インフォーマル・コントロール」という言葉があります。

これらはどういうものかというと、フォーマル・コントロールは数値目標やルールなどの具体的な指針を示して組織を動かすやり方です。一番身近なものだと法律や所属している組織の規則なんかを想像してみると分かりやすいかもしれません。

それに対し、インフォーマル・コントロールは目指すべきビジョンや価値観を共有し、そのために各個人が自由に行動できるように組織を動かすやり方です。今回のお話で出てきたエピソードを振り返ってみましょう。

安心安全に終えることが成功だというのがみんなの認識でした。だから危険がないように人を上手く配置してくれたり、一番怖いと思っていた道路もboosterさんの子2人がちゃんとそこにいてお客様を流してくれて、やったことないようなこともみんなやってくれました。ほんとに当日は適材適所、自分たちができることを考えて行動してくれていた

ここってまさにインフォーマル・コントロールが働いていると思いませんか?

「安心安全に(イベントを)終えることが成功」という共通のビジョンがあり、そのために各スタッフが臨機応変に動いていたわけですから、まさに言葉通り当てはまっていると感じます。

現代ではこの両方のコントロールが強い組織がほとんどでしょう。なぜなら、それが一番組織を機能させやすいからです。ルールのような縛りだけでは大抵の人は組織についてきてくれません。かといってビジョンや価値観を合わせてもやることがバラバラでは組織はめちゃくちゃです。つまり両方のバランスを上手くとったマネジメントが組織にとっては望ましいわけです。

しかし、今回のマチフェスの事例では恐らくフォーマル・コントロールはそんなに強くなかったように思います。縛りが少ない、つまり選択肢が多い中で適切な動きをすることができるのって難しいことなので話を聞く中で本当にすごいなと感じました。

観光まちづくりに絡めてマチフェスを考えてみる

インフォーマル・コントロールは共通の価値観やビジョンがあって動くわけですが、つい最近私は、何か成し遂げるために本質的に必要なことは「大義」であると言う方と出会いました。

その方が言うには、規模は問わずとも自身の中にある大義を周りの人々に伝えることで似た思いを持った者同士が集まり、成長を遂げていく。そうして掲げられた大義はいつしか実現していく。これはまちづくりにもスポーツにもビジネスにも、何でも当てはまるそうです。

マチフェスで岡固さんが持った大義は何だったでしょうか。

イベントでふじみ野のまちを盛り上げたい!

今までのインタビュー内容からこのような大義を持っていたことが窺えます。

そして同じようにふじみ野のまちを盛り上げたい、盛り上がってほしいと心の内に願っていた人が集まっていったわけです。私もその中の1人だなと勝手に思っておりますが(笑)

さて、この記事の第1回で岡固さんがこんなことを言っていたのを覚えていますか?

イベントってやっぱり「買う」とか「遊ぶ」とか、それ以外にどんどん繋がっていく化学反応のようなものが期待できるんですよ。決して売買だけの場ではなくて、例えば誰かが「面白い」って言えば立ち寄ってくれて、そこでアイデアも貰えるし、「自分も何かやろう」という気持ちにもなる。

この「化学反応のようなもの」って、さっきの「似た思いを持った者同士が集まり、成長を遂げていく」に似ていると思いませんか?

つまり何が言いたいかというと、言葉の表現は違えど起こっている現象は同じで、思い立ったら行動に移す、これが観光まちづくりを実践していく上でとても大切なのではないかと思います。

みなさんも心の内に秘めている大義があれば、まずは口に出してみてはいかがでしょうか!

次回は最終回、番外編です!お楽しみに!


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